公共選択学会第25回大会

2021年12月5日(日) オンライン開催 / 北陸大学

大会開催概要

2021年度・公共選択学会第25回大会は、2021年12月5日(日)オンライン(Zoom)で開催されます。会員の皆様の参加を歓迎いたします。

大会実行委員長:田尻 慎太郎(北陸大学)

大会企画委員長:西川 雅史 (青山学院大学)

プログラム

大会プログラム(2021年1128日時点)を公開いたします。

公共選択学会第25回大会プログラム1127.pdf

企画セッション

※企画セ※企画セッションの一般参加申込みは定員に達したため締め切りました。多数のお申し込みありがとうございました。(2021年12月3日)


今大会の企画セッションは青山学院大学経済学部経済研究所の短期研究プロジェクトの助成をいただき、同研究所との共催として開催いたします。ご厚志に感謝申し上げるとともに、それにより非会員の方々もZoomでの参加ができるようになりました。非会員の方につきましては、下記のGoogleフォームより事前申し込みの上、奮ってご参加ください。なお、学会員の方は、企画セッションへの事前登録は必要ございません。


公共選択学会第25回大会 企画セッション参加申し込みフォーム


(2021年11月15日更新)


公共選択学会第25回全国大会では、企画委員の先生方が「企画セッション」を計画して下さっております。今回は、その第一弾として、肥前洋一会員(企画委員)が担当するセッションの概要についてご紹介させて頂きます。


11:00-12:30 企画セッション 1: 脳神経科学は社会科学に何をもたらすか?―適用・課題・展望―

○谷口尚子会員(企画委員)
報告者 1:高橋英彦先生(東京医科歯科大学)「社会神経科学から『神経社会科学』への展望」

報告者 2:武居寛史先生(東京都立大学)「社会科学への神経科学的手法の応用」
司会:築山宏樹先生(慶應義塾大学)

コーディネイター・討論者:谷口尚子(慶應義塾大学)


脳神経科学の知見や手法は、生物学・医科学・工学・情報科学・心理学など多彩な分野に応用され、また融合的な研究を発展させています。人と社会の複雑な関係を扱う社会科学も、その基盤となる個人の社会的意思決定のマイクロ・プロセスに大きな関心を寄せてきました。脳神経科学による実証研究は社会科学に何をもたらし、社会性・社会的認知・社会行動等の理解をどう進め得るか。適用の方法や現状のハードル、今後の展望などについて、専門的見地と政治学における応用研究などに基づき、情報共有と議論を行います。



15:40-17:10 企画セッション 2: Majority Judgement の理論・実践・実験

○肥前洋一会員(企画委員)

報告者 1:坂井豊貴先生(慶應義塾大学)

報告者 2:川越敏司先生(公立はこだて未来大学) 司会:浅古泰史先生(早稲田大学)

コーディネイター:肥前洋一(高知工科大学)


本企画セッションでは、Majority Judgementの理論・実践・実験に関する報告と討論を展開して頂きます。Michel BalinskiとRida Larakiが『Majority Judgement』を著してから10年を経ましたが、その現在の到達点は奈辺にあり、その可能性はどれほど広がっているのでしょうか。専門家による報告と討論からの学びはたいへんに豊かであると期待されます。

ただし、本学会の会員には、経済学あるいは政治学を専門とする研究者だけではなく、行政学や社会学、あるいは工学や法学を専門とする研究者もおられますので、この分野に精通しておられない方が多いことを前提とした内容にする予定です。そのため、チュートリアル的な一面を有しておりますが、現在進行中の研究成果もご報告頂く予定でおりますので、研究の最先端の機微にも触れて頂けるものと思います。多くの方にご参加頂ければ幸いです。



17:20-18:00 企画セッション 3: How Do We Edit Political Science Research and Methods?

○福元健太郎会員(企画委員)

報告者:Stephane Wolton (London School of Economics and Political Science)

司会・オーガナイザー:福元健太郎(学習院大学)


報告者のStephane Wolton准教授は、Political Science Research and Methods (PSRM)誌のFormal Theory担当Associate Editorである。同誌はEuropean Political Science Associationによって2013年に創刊された比較的新しい雑誌であるが、impact factorは3.798と既に確固たる地位を築いている。また本学会で数理を専門とする会員は多いと思われる。そこでWolton氏に、PSRMの採択率などの基本的な情報はもちろんのこと、査読過程における様々な論点についてお話しいただく。採否の際に注目している点はどこか?査読者をどのように選んでいるか?改訂・再提出では何を求めているか?こうした点は、PSRMだけでなく他の多くのジャーナルにおける編集過程についても、示唆を与えると思われる。また質疑応答の時間も設ける。本企画により、会員がPSRMをはじめ海外の学術雑誌に論文を投稿・掲載する動きを後押しできれば幸いである。